特例人間保護局

とくれいにんげんほごきょく

保護局の名を冠しているものの、実態はリアズの人間を発見次第無差別に収監・処刑を行う組織。リアズの人間がミラズへ飛ばされた原因を調べる術が本人の日付(月齢)の自己申告以外無いため、鬼神に生きたまま引きずり込まれた者も、新月の日に亡くなったことにより偶然引き寄せられた者(新月の迷い魂)も区別せずに対応している。仮に後者にミラズの証人がいてもまず信用はされない。
処刑に対する理屈は「どうせ鬼神の餌となり消える命ならば、鬼神を強化する餌となり迷惑をかける前にこの世から消した方がいいし、消しても問題ない」らしい。
現状中央街内でも賛成派と反対派がいるが、中央街を拠点とする貴族・富豪のほとんどが賛成派あるいは運営側であり、各所への金銭的援助を行っている都合上反対派は強く出ることができない。
現在の局長はグェンコア家の世襲制だが、頻繁にフラッドペイジ家とその座を争っており、現にこれまでの局長で暗殺された者もした者もいる。歴史が記録され始めた頃から争っているとも言われ、局長争いはいつの間にかその抗争フィールドとなっていた。