陽獄の呪いの子

ようごくののろいのこ

陽獄地域と呼ばれる貧困地域で生まれた人間のこと。
約120年前頃から20歳になった途端に亡くなる現象が起こり始めた。その時点で20歳を超えていた大人は問題なく生きており、子供にのみ作用していた。既に陽獄地域から出ていった子供も年代が該当すれば作用しており、子供時代あるいは生まれる前に何らかの呪い、病に感染していたと考えられている。
呪いの子は外部からの蔑称を含めた呼び名で、陽獄地域の人々は原因を解明するために奔走していた。ある時魔波具等で肉体年齢を19歳までで止めれば、実年齢が20歳になっても生き延びられることが判明。しかし不老となる魔波具、「時法・不変心鎖」は当時から非常に高価で、貧困地域の住民が購入することは難しかった。
最終的に呪いを受けていなかった年代の大人達も寿命で亡くなり、無人となった。
呪いの発端は陽獄地域の開発計画で立ち退きを依頼したものの陽獄側が拒否。強制立ち退きや虐殺は世間からの心象が悪くなると悩む企業に、呪いをかけることにより人口を減らしてゆるやかに滅亡させる計画をコキュートスが提案、実行。約40年前無人となったのを確認した企業がコキュートスから指示された通りに呪いの魔波具を解除すると報告があったきりなぜか開発計画は進んでおらず更地のまま。肝心の魔波具も見つかっていない。